コミックマーケット94でお隣だったSYNC.ART’Sさん。
多分私がSYNC.ART’Sさんを初めて知ったのは2009年12月30日に開催されたコミックマーケット77でリリースされた「White Magic」でした。クロスフェードを聴いて、「うわ。やべぇ実力者がいる。」となったのを覚えています。
その後リリースされた「TRATRA -Extra Track-」を聴いた時もそうですが、参加者の顔ぶれもすさまじく「ああ、いつかこんな人たちの輪に入れたらいいなぁ」と夢見ていました。
そんなSYNC.ART’Sさんの新譜「My Precious Princess」です。五条下位さんの新譜「My Precious Princess」です。胸が高鳴らない訳がありません。
作業しながら聴いてみました
通して聴いてみて一番記憶に残ったのは3曲目「03.お前の思うがままに」です。
葉山りくさんの力強い声も勿論あるものの、歌詞Bメロの
さっきから御託並べてさ
逃げ道探してるの ホント ウケるわ
用意されているイスを待つなんて
何様気取りなのか ホント ウケるわ
という個所が一発で耳に残りました。
あまり気の進まない作業中、心の底に眠らせている感情に火をつけてくれるフレーズというか、「そうだそうだ!」と共感できるところがフックになりました。
ただ、1時間半くらいぶっ続けでリピートした頃でしょうか。4回目の「03.お前の思うがままに」を聴いた時、作業にエンジンがかかっていたこともあり、「何様気取りなのか」とか「ウケるわ」といったフレーズが自分の作業をあざ笑っているように聴こえてしまいイラっとしました。そんな戯言を差っ引いても力強い良い曲。
5曲目「05.Happiness Clover」も印象的。
初め聴いた時は、他の曲と毛色が随分違うからか「何か、ゆるふわな曲が始まったぞ・・・?」としか思えなかったです。
ただ、CDをリピートで聴いていてふと
「作業中に聴いているとはいえなんで飽きずに繰り返し聴いても楽しめるんだろう?」
と考えた時に、この5曲目の存在が随分大きいなと気づかされました。
他の曲が勢いがある事もあって、この曲の番がやってくると「ああ、なんか癒される曲だな」と。CDに収録されている事で持ち味がググッと生きてくるタイプの曲だと思います。
最後に
じっくり聴かせてもらった「My Precious Princess」ですが、昔あこがれていた頃から変わらず力強い曲を作ってらっしゃったのが何より嬉しかったです。ボーカル曲7曲収録されていますが、どの曲もそれぞれ持ち味があり素敵なCDです。