アピオスの育て方(プランター編)

マメ科の植物で、ツルを伸ばしますが、収穫できるのは豆ではなく「塊根」と呼ばれる小芋のようなものという珍しい野菜です。ツルは2.5m程伸びるので緑のカーテンとしても使用できます。紫色の芳香のある花をつけるので、観賞としても良い上に、なんと花の部分はお茶にすることもできます。
アピオスは、栄養価が高く、カルシウム・鉄分・タンパク質も豊富に含み、健康食品としても注目を浴びています。味はサツマイモのような甘みと栗のようなホクホク感を楽しめます。
お茶として利用できる花には血糖値の上昇を抑える働きもあります。
病害虫の被害が比較的少なく、初心者でも栽培が簡単でお勧めです。

アピオス生育・スケジュール

発芽適温:15~20℃
生育適温:25℃前後
連作障害:なし

栽培に適した土とプランター

肥沃な土を好みますので、元肥入りの野菜用培養土を使うと簡単で良いでしょう。
アピオスは根を長く張り、小芋を付けるため、プランターは深型を使用しましょう。

栽培の流れ

1.種イモ選び

丸くてふっくらしているものの方がしっかりと栄養を蓄えているので、そういうものを選びましょう。
種イモの保存は難しいので、入手後は早めに植え付けましょう。もし、すぐに植え付けできない場合は、土の中に保存するか、ポットなどに植え付け、苗を育てた後に定植するなどの方法をとると良いでしょう。

2.植え付け

株間を20~30㎝取り、深さ5㎝程に植え付けをします。
発芽に2ヶ月程かかるので、グリーンカーテンとして使用したい場合には、早めのタイミングを逃さないようにしましょう。

3.水やり

乾燥に弱いので、しっかりと水やりをしましょう。土が乾いていたら、プランターの排水口から水が勢いよく流れ出るほどしっかりと水を与えます。排水がしっかり行われないと根腐れの原因となりますので、鉢底石を敷き詰め、排水がしっかりと行われていることを確認しましょう。

4.追肥

基本的には追肥は必要ありません。生長が悪かったり、葉の色が悪い場合には、化成肥料を15g程与えましょう。

5.仕立て

草丈が20㎝程になってきたら仕立てをします。家庭菜園であれば、カーテン仕立てが簡単で良いでしょう。
ツルは2m以上伸びますので、園芸店でツルもの用のネットを入手しましょう。一軒家なら軒先へ、マンションならベランダに丈夫な支柱をくくり付け、ネットを固定します。

6.花の収穫

7月ごろに甘い香りのする紫色の綺麗な花を咲かせます。観賞用として楽しんでも良いですが、お茶として利用もできますし、花を摘むことで塊根部の肥大が見込めるので、手摘みして収穫しましょう。
収穫した花は優しく水洗いをして、タオルで水気を取ります。その後、1週間ほど風通しの良い日陰で干しましょう。
しっかり乾燥したら、密閉できる容器に乾燥材と一緒に入れ、保存します。使用時は、熱湯を注ぎ5分ほど蒸らします。10日ほどで使い切るようにしましょう。

7.塊根部の収穫

葉が落ちたら収穫のタイミングです。栽培が順調であれば、1株で50個以上の小芋が収穫できます。
ツタが枯れて2週間ほどすると塊根部に甘みが増しますので、タイミングを見て掘り起こしましょう。

8.病害虫

病害虫の被害は比較的少ない植物です。まれにハダニがつくことがありますので、発見したらガムテープなどを使用し、優しく取り除きましょう。